ブログを書いていて、ある日「この記事って、どこから読み始めればいいんだろう?」と自分でも分からなくなる瞬間が来ます。2つ・3つと連作が積み上がってきた頃、入口が必要になりました。今回は、その入口になる「ハブ固定ページ」を作った日の記録です。
このブログには「AIワークフロー」というカテゴリーがあって、最近そこに 2 本の記事が並びました。
「仕事の繰り返しを止める」というテーマで、今後さらに増えていく予定。Excel の月次集計、定型メール返信、議事録、領収書整理 ── 1本ずつ実録として書いていきます。
問題は、新しく来た読者が「どこから読めばいいか」を見つけにくい ということ。ブログ記事は時系列で流れていくので、過去の重要な連作は埋もれます。検索で1本にたどり着いた人が、関連レシピに進めない。
そこで、これらを 束ねるページ を作りました。今日はその実録です。
1. なぜ「ハブページ」が必要だったか
ブログ記事と固定ページは、見た目は似ていますが、性格が違います。
| ブログ記事 | 固定ページ | |
|---|---|---|
| 役割 | 流れる(=日記的) | 留まる(=辞書的) |
| 表示位置 | 投稿一覧、カテゴリー | ヘッダーメニュー、フッター |
| 更新頻度 | 公開時のみ | 必要に応じて何度でも |
| SEO | 一時的なフロー流入 | 長期的なストック流入 |
連作を続けていくと、新着レシピが追加されるたびに、過去のレシピへの動線も増やしたい。これはブログ記事だと難しい。記事は基本的に公開後はあまり編集しないので、新しい記事のリンクを過去記事に追加していく作業が、毎回手間になります。
一方、固定ページは「いつでも更新する前提」で運用できる。新しいレシピが増えたら、ハブページにリンクを1つ足すだけで、入口の鮮度が保たれます。
2. 固定ページの構造設計 ── 5項目テンプレ
ハブページの中で一番考えたのは、各レシピをどのフォーマットで紹介するか。バラバラに書くと読みにくいので、5項目のテンプレートに揃えました:
- 誰のため(=このレシピがハマる人の説明)
- できること(=Before/After の凝縮)
- 使う道具(=技術スタック、サービス名)
- 料金(=必ず明記、特に「¥0」を強調)
- 詳細記事(=ブログ記事へのリンク)
たとえば「毎朝のテスラ株ニュースを LINE に届ける」レシピだと、こう書きます:
– 誰のため:特定の銘柄を追っている長期投資家、毎朝ニュースをチェックしている人(野球結果・為替・推しなどに置き換え可能) – できること:市場データとニュースを AI が500字に凝縮、毎朝8時に LINE で届く – 使う道具:Google Apps Script + Yahoo Finance + Google News RSS + Groq API + LINE Messaging API – 料金:¥0/月 – 詳細記事:/tesla-line-morning-report/
この5項目は、読者がスキャナビリティ(=ザッと読んで判断する)を発揮できる順番 に並べました。
- まず「誰のため」で 自分に関係あるかどうか を瞬時に判断してもらう
- 「できること」で 想像する
- 「使う道具」で 技術的に怖そうかどうか を判定してもらう
- 「料金」で 試す価値があるかどうか を決めてもらう
- 「詳細記事」で 読み進める 動線
順番を変えるだけで、読まれ方が変わります。
3. 「公開済み」と「公開予定」の見せ方
ハブページには 「公開済みレシピ」 と 「公開予定のレシピ」 の2セクションを置きました。
公開予定の方には、こんなふうに書いています:
🔜 Excel 月次集計を AI に渡す ── 毎月のセル整形を、自然言語で指示するだけにしたい 🔜 定型メール返信を AI で消す ── 「お世話になっております」から書き始める時間を、本題に回す 🔜 議事録を AI に書かせる ── 会議中はメモを取らずに参加に集中、終わったら自動で整う 🔜 領収書PDF を AI に整理させる ── フリーランス・個人事業主の月末の鬼門を、AI で軽くする
各項目には 「これが実現したら、何が変わるか」 を1行で添えています。タイトルだけだと「ふーん」で終わるけれど、「毎月のセル整形を、自然言語で指示するだけにしたい」と書くと、自分の作業との接点が見える。
「予告」の役割は、ロードマップを示す ことよりも、読者の頭の中に種を蒔く ことだと思っています。「Excel の集計って自動化できるんだ」と読者の中に発想が残れば、私が記事を書く前から、その読者は 自分の作業を見直し始めている。
4. WordPress 固定ページ vs 記事の違い
技術的な話を1つだけ。WordPress では、「投稿」 と 「固定ページ」 が別の概念として存在します。
- 投稿(Post):時系列で流れる、カテゴリー・タグで分類、コメント可能、RSS に流れる
- 固定ページ(Page):時系列に縛られない、階層構造を持てる、メニューに配置しやすい
このブログでは、これまでに「プロフィール」「プライバシーポリシー」「免責事項」「お問い合わせ」を固定ページとして作ってきました。情報の性質が「ストック」のもの はすべて固定ページ。
今回の「自動化レシピ集」も、ストック型の情報。記事へのリンクを束ねて、読者の検索意図に応える長期資産になります。
URL は /work-automation/ にしました。スラッグは英語にすることで、検索エンジンに対しても 「これは仕事自動化の総合ページです」 という意味を伝えやすくなります。
5. ヘッダーナビへの追加
固定ページを作っただけだと、ブログ訪問者は そのページの存在に気づけません。ヘッダーメニュー(=サイト上部のナビゲーション)に追加して、どのページからでもアクセスできる状態 にする必要があります。
WordPress(Cocoonテーマ)では、管理画面の「外観 → メニュー」 から:
- 既存のメニューに固定ページを 追加
- メニューの順番を ドラッグして並び替え
- 保存
これで「ホーム」「プロフィール」の隣に「自動化レシピ」のリンクが並ぶようになります。
地味な作業ですが、これをやるとやらないとでは、ハブページの 発見可能性が全然違う。検索流入 → ブログ記事 → ヘッダーから「自動化レシピ」 → 他のレシピ、という回遊が生まれます。
6. 関連書籍 ── レシピを増やすための発想術
このハブページを作る過程でも、AI に相談しながら「どういう構造が読者にとって優しいか」を5視点会議で詰めました。プロンプトの設計、構造化の発想、AI を「相棒」として使う技法 ── 全部、この本に背中を押されたものです。
『AI 思考 技法』
AI を「相棒」として使うための56の技法が一冊に。プロンプト設計、構造化思考、ハルシネーション対策まで体系的に。1人で考えるのが苦手な方、思考の型を増やしたい方に。
7. 次の記事 ── 第21記事から Excel 月次集計レシピ
次は Excel の月次集計を AI に渡す レシピを書く予定です。これは、達成すると一番効くタイプの自動化(=毎月決まったタイミングで、決まった手順で、決まった時間がかかる作業)で、会社員・フリーランスに最も刺さる題材だと思っています。
ハブページに「🔜」マークで予告しているレシピは、優先度を見ながら順次書いていきます。
別ラインで AdSense 審査結果(2026-04-29 申請、現在審査中)も控えているので、メールの到着次第その時点で挟みます。
終わりに
固定ページを1つ作っただけで、ブログの 構造の見え方 が変わりました。
- 散らばっていたレシピが、1つの入口 で束ねられる
- 新しいレシピが追加されたとき、過去レシピも 一緒に発見される
- 「仕事の繰り返しを止める」という連作テーマが、ブランドとして立ち上がる
連作って、最初の1〜2本は「単発記事」だけど、3本目あたりから シリーズの形 が見えてきます。そのタイミングで 入口を作る ことで、4本目以降がぐっと書きやすくなる。
100回繰り返す前に自動化する、その「自動化する側に回る」 経験を 5本でも 10本でも 蓄えて、入口で迎える。それが、このページの役割です。
ハブ固定ページはこちら:
同じ立場で何かを始めようとしている方の、ちょっとしたヒントになれば。
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